大乗山 薬 王 寺
所在地：鎌倉市扇ヶ谷３−５−１
宗派 ：日蓮宗
沿革 ：元は真言宗寺院梅領山夜光寺であったが、1293(永仁元)年、夜光寺を訪れた日像聖人が住僧と論難して遂にこれを説伏し、本宗寺院に帰属せしめて大乗山薬王寺が創立された。
その後、寛永年間に駿河大納言徳川忠長公が粗暴な性格を理由に蟄居・幽閉ののち28才で自刃させられ、所領も没収されたので、奥方松孝院殿悲惨な最期を遂げた主人忠長公の追善供養法要を法華経により営みたいと懇願、自己の資力を投じて供養塔（市文化財指定）を建立し、永代追善菩提のためにと莫大な金子と広大な土地を寄進、立派な諸堂を造営されたが1720(享保５)年悉く焼失した。更に会津若松蒲生氏郷の孫忠知（四国松山城主）の奥方と息女が元禄年間に死去、当山墓所に埋葬。高さ三米余の宝筐印塔の墓が建立されている。このように徳川・蒲生両家のゆかりの寺であり、忠長公供養塔等の存在によって、寺紋に三葉葵が用いられている。 |
