小田原山
浄瑠璃寺
所在地：京都府相楽郡加茂町西小札場４０
宗派 ：真言律宗
沿革 ：７３８年行基によって開かれたと伝えられている。浄瑠璃寺の記録は少なく、浄瑠璃寺流記事によると１０４７年義明上人が、薬師如来を本尊とし、一日で屋根を葺けたというほどの小さな堂を建てたのが始まりで、阿知山大夫重頼という豪族が檀那となった。
１１０７年本尊の薬師如来像などを西堂へ移したといわれ、１１５７年にも、本堂を西岸の辺へ移したと書かれている。これが現在の本堂だとすれば嘉承二年の西堂はいったい境内のどこにあったのか今尚不明である。ただ、１１６６年興福寺の文書に「西小田原九体阿弥陀堂」と書かれているので、現在の本堂は１１５７年のものであることはまちがいないらしい。
１１５７年興福寺権別当をつとめた興福寺一条院の門跡恵信（藤原忠道の子）は浄瑠璃寺を一条院の御祈所とし、坊舎などをまとめて庭園を整備した。１１７８年、京都の一条大宮から現在の位置に三重塔を移し、薬師如来を祀った。
九体阿弥陀仏をまつる本堂、九体阿弥陀堂（国宝）藤原時代のもので、現存する唯一のもの。 |
