* 永観堂(禅林寺)・南禅寺・知恩院 *
浄土宗西山禅林寺派総本山 永観堂 禅林寺
清水道入口からバスを利用、宮ノ前で下車南禅寺方面に歩いていく途中に永観堂禅林寺の入口があります。禅林寺は８６３年弘法大師の高弟・真紹僧都が真言密教の寺として清和天皇から寺名を賜りった時にはじまり、２００年ほど後の永観律師が境内に施療院を建て、恵まれない人々のために奔走して大きく発展した寺で、いつしか永観堂と呼ばれるようになったそうです。
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入口にある総門をくぐり、中門で拝観料を払って境内に入ります。玄関から廊下伝いに釈迦堂、千仏洞、御影堂を経て本堂の阿弥陀堂に達します。ここのご本尊は「みかえり阿弥陀」として知られる阿弥陀如来が祀られています。この阿弥陀様は小柄ですが首を左に回し、振り向いている珍しい仏像で、永保２(1082)年２月１５日早朝、阿弥陀堂で夜を徹して念仏行に励んでいた永観律師がふっと緊張が解けた一瞬に自分の前に誰かいると感じて足が止まったとき、「永観、遅し」と振り向きざまに永観の眼を見つめられたとの伝承があります。
御影堂から廊下を奥に進むと山の斜面に沿って緩やかな曲線を描き巧みに木を組み合わせた階段状の廊下「臥龍廊」があり、その入口には水琴屈があって、回りの庭園との調和に風情があります。
禅林寺御朱印
(これをクリックすると御朱印を表示します。)
臨済宗南禅寺派 瑞龍山太平興国南禅禅寺
永観堂から一本道を辿ると北側から南禅寺境内に入ります。こちらから寺院の本坊に向かう途中、南禅寺の湯豆腐として有名な「ゆどうふ・奥丹」の店があり、入口に大きな提灯が下げられていました。ちょうど昼過ぎだったので、少し待たされましたがここで定番のとうふ料理を堪能しました。
建物としてはまず三門の大きさに目を見張ります。上層も拝観可能で急な階段をロープにつかまりながら登りますが、上層につくと息が切れるほどでした。三門の本尊釈迦座像などが祀られている内陣は暗くて良く見えませんが、回廊から見える周囲四方に広がる境内は箱庭のような眺めです。
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本坊玄関から廊下でつながる国宝方丈の各部屋には狩野派の絵師による襖絵が描かれています。大方丈には元信、永徳、小方丈には探幽の傑作が残され、この方丈は国宝に指定されています。また方丈広縁の南面の枯山水の庭は小堀遠州作庭といわれる名勝指定庭園です。各部屋から見える内庭も美しく作庭され、その一隅に大垣市から算出された原石（紅縞という大理石の一種）を加工した大硯石が置かれています(明治39年矢橋亮吉氏寄贈)。
本坊を出て境内を回ると南禅院の手前に煉瓦造りの橋のように見える建造物が目に付きました。近づいて見ると「びわこ疎水」の「水路閣」説明板が掲げられており、傍らの坂から煉瓦橋の上に登ってみると幅・深さとも１メートル足らずの水路になって、びわこの水が滔々と流れていました。本来の役目を終えた疎水が今もその姿を見せてくれたのには感激でした。水路閣の前で観光客か和服に身を固めた外国人の家族らしい一団が記念撮影をしていました。境内からそとにでると今度は人力車で観光している日本人の親子らしい二家族の姿を見かけました。
南禅寺御朱印 (これをクリックすると御朱印を表示します。)
浄土宗総本山 知恩院
時間も夕方に迫ってきたので南禅寺前からタクシーで知恩院に向かいました。
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通りから石段の上に見える三門は日本の仏教寺院の三門としては最大規模のものとのこと、本堂の御影堂とともに国宝に指定されています。更に石段を登って本堂前の境内に入りましたが、時間が遅かったので本堂その他の建物内には入れませんでした。平成23年に迎える元祖法然上人800年大遠忌に向かっていろいろな行事が計画されているようで、法然上人の説く「手から手へ」教えを伝えていくという思想を具現するおてつぎ運動の奉仕団の人々が境内の掃除などに大勢参加していました。
閉門が迫り、境内から円山公園、八坂神社を経て通りにでました。円山公園内には坂本龍馬、中岡慎太郎の像が建っており、園内の池では鷺が池の中の魚を狙っていました。
知恩院御朱印 (これをクリックすると御朱印を表示します。)
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