東海／志摩・長距離ドライブ
** 伊勢・志摩・奥三河の旅 **
オーナーズクラブの志摩シーサイドヴィラ特別プランにのって伊勢・志摩への旅を計画しました。家から直接伊勢・志摩を目指すドライブは少々きついかと思い、先ず御殿場に１泊、ここを朝出発すれば楽になると考え、初日は小田原見物に費やし御殿場のグリーンプラザ富士に宿泊することにしました。小田原には１１時頃到着、いつもは外から見るだけの小田原城に行ってみました。城趾に再建された天守閣はコンクリート造りの博物館のような感じで、武具や城の模型など多少展示品に興味を感じましたが、見るべきものは少なく感じました。そのあと、歴史見聞館で小田原北条氏関連の展示をみました。ここは年輩のボランティア説明員がつききりで説明してくれましたが、速すぎてゆっくり見ることができませんでした。庭園や御門などを散策し、大正天皇が見事さに感嘆したという「御感の藤」などを見てから真鶴道路を経て湯河原ゆかりの美術館を訪れました。ここはかつて東洋電機の９月会が利用した老舗旅館「天野屋」だったところです。古い建物をいかした展示室に湯河原ゆかりの画家の絵などを展示していました。ここから箱根大観山経由で御殿場に向かい、４時半頃早めにホテルに入りゆっくり休息しました。
朝食を済ませてホテルをチェックアウト、８時半頃御殿場インターから東名高速を走り、名古屋から東名阪を経て伊勢自動車道に入りました。途中浜名湖ＳＡで小休止、御在所ＳＡで昼食をとりました。名古屋で多少渋滞しましたが、ほかは渋滞することもなく、午後２時頃伊勢に入りました。不案内な道を地図を頼りに伊勢神宮に向かい、外宮の駐車場に車を入れて、参道を拝殿に向かいます。薄暗い杉木立の中をやや登り坂の砂利を踏んで拝殿につきましたが、ここは門に垂れ幕がかけられて中を見ることはできず、ほかに見るものもなく、信仰心に欠けた我々にはなにをしにきたのかという感じでした。そこから二見浦に移動、大勢の観光客に揉まれながら夫婦岩などをカメラに納めました。夫婦岩は案外小さな岩で、注連縄が張ってはありましたが、なんの変哲もない二つの岩でした。
鳥羽には以前に一度来たことがあるので立ち寄らず、鳥羽の海岸を通る鳥羽パールロード経由で志摩に向かいました。途中景色の良い展望台で休憩し、志摩半島に入ります。大王町を経て真珠の養殖が盛んな英虞湾を見ながら走り、５時半頃ホテルシーサイドビュー志摩にチェックインしました。まだ時間が早かったので車で半島の先端の方まで行ってみましたが、海岸には近づく道はありませんでした。夕食は特別プランの海の幸満載料理でした。
９時前ホテルをチェックアウト。大王町でまず大王崎灯台を見学、熊野灘の岩場を見物しました。その後、波切漁港を抜けて波切神社、その近くの仙遊寺に寄ってみました。波切神社は岬先端部の小高いところにあり、100 段を越す石段を登ります。ここにはかつて波切の沖に一つ目の巨人がいて、村の娘を連れ去るなどの悪さをするので、村人が団結して大きなわらじを編んで海に流したところ、一つ目は自分より大きな巨人がいると思って悪さをやめたという伝説に因む「わらじ祭り」の説明板と奉納されたわらじが飾られていました。仙遊寺は熊野水軍として知られた九鬼一族の菩提寺で、境内の一角に九鬼嘉隆などの五基の五輪塔があり、また本堂には山岡鉄舟書の「神護山」の額が飾られていました。
１０時過ぎここを離れて伊勢に戻り、内宮を訪れました。広い駐車場に車を入れ、昔風の建物を模した郵便局や、有名な「赤福」の本店などが並ぶ「おはらい町」を通り抜け、五十鈴川にかかる宇治橋を渡って内宮境内に入りました。ここも砂利道の参道の途中から内宮社殿の屋根が望めますが正面から社殿を望んで参拝するような場所ではありませんでした。門の外から覗き見ながらの参拝です。参道の途中に神楽殿があるなど外宮ほどではありませんが、見応えもありませんでした。
参道の店などを覗き、土産を買い、昼食も済ませて１時半頃伊勢を離れ、伊勢自動車道、東名阪、東名を経由して三ヶ日インターを降りたのが４時半過ぎ、グリープラザ浜名湖で宿泊しました。
最終日は朝食をすませて９時にホテルをチェックアウト、朝のうちに湖北引佐にある長楽寺を訪れました。１時間ほど浜名湖の展望が素晴らしく小堀遠州の造園とされよく手入れされた庭園を見物したのち奥三河鳳来寺に向かいました。途中三河三石の道の駅に寄り、すぐ隣の満光寺を訪れました。この寺は武田信玄に追われた徳川家康が宿を取り、朝一番鶏が鳴いたら起こせと頼み、翌朝早く鳴いたため早朝に出立し、武田軍の朝駆けを免れたという逸話が伝えられています。鳳来寺山パークウェイを登り、駐車場に車を置いて鳳来寺と日光、久能山と並ぶ鳳来寺山東照宮に参拝、ここで昼食を済ませました。そのあとＪＲ飯田線に沿った鳳来峡をすこし遡り、鳳来湖、乳岩峡を訪れました。狭い山道を分け入ったという感じの道を進み、宇連ダムで堰き止められた鳳来湖を見、その近くの景勝乳岩峡も車を置いて徒歩で奥深く登ってみましたが、路は険しく途中で諦めました。
帰路豊川インターに出る途中、長篠の古戦場を通りかかり、長篠城趾に作られた城趾史跡保存館を見学しました。織田徳川連合軍に壊滅された武田勝頼軍との合戦の説明や武具などが展示されており、飛び道具が登場して威力を発揮した頃の合戦の模様が浮かび上がります。５時半頃豊川インターから東名に乗り、日本平ＳＡで夕食を済ませ、横浜町田インター、横横道路経由で帰宅したのは２１時頃、今回のドライブ走行距離は約1260kmでした。
2005.1.13 開設 2005.1.17 更新
