まりやの家訪問がてら松島観光

**　　松島とまりやの家　　**

第１日

第２日

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第１日：１９９６年１１月１８日（）

１９９５年１月１５日、阪神大震災の２日前、脳梗塞を発症した妹が東横浜病院での治療後、七沢のリハビリセンターでリハビリ訓練を受け、脚部に４級障害が残ったものの、９６年９月に退院してきました。白楽に一人住まわせて面倒を見ることは不可能なので、公田の集合住宅を手に入れ、同年１０月から面倒を見ながら一人住まいをさせてきました。ヘルパーなどの援助は得られましたが、彼らに対する気遣いや、公田の隣人による嫌がらせに大きな精神的負担を生じ、我々の生活が破綻しかねないので、種々手を尽くして入居可能な施設を探していましたが、妹の条件では不可能に近い状況でした。そんなとき或る福祉講演会に参加して講師から「親の面倒を見るつもりで介護住宅を造ったが、その親が亡くなって他人の面倒をみようと施設を立ち上げた人がいる」との話を聞き、宮城県金成町のまりやの家を紹介されました。連絡をとって貰ったところ施設を見に来なさい、相談に応ずるとの話になり、家内とともに９６年１１月訪問することにしました。折角の機会なので、松島観光も予定してオーナーズの松島ヴィラに宿泊の申し込みをし、「いい夫婦の日」キャンペーンの割引乗車券を購入しました。

前日切符の手配やまりやの家への手土産などを準備し、当日朝家を出て東京から東北新幹線を利用して仙台へ、ここから仙石線で松島に向かいました。松島海岸で下車、荷物はロッカーに預け、軽い昼食を取ってから松島観光船乗り場に行きました。湾内遊覧船で松島巡りをしましたが、船の窓が汚く汚れていて船室では折角の美観を十分に楽しめず、船尾に出て日本三景・松島の景観を楽しみました。そのあと、五大堂などを見物してから近くの瑞巌寺を訪れました。長い参道を進み本堂などを拝観、御朱印を手に入れ、また伊達政宗の事績を顕彰する品々や遺品などを展示している正宗歴史史料館を見学しました。街で夕食用に笹蒲鉾などを購入し、駅に戻って手荷物を取り出し、タクシーでヴィラに行きました。ここはオーナーズ直営ではなく、集合住宅の一室を宿泊に利用するようなところで、夕食も自炊または外から取り寄せるような施設でした。夕食の予約もしてないので、散歩がてら街に出て小さな食堂を見つけて夕食を済ませ、朝食用のパンを買って宿に戻りました。

第２日：１９９６年１１月１９日（）

お湯を沸かし、昨晩買ってきたパンで朝食を済ませ、ホテルをチェックアウト、ホテルから駅まで歩いてみました。仙石線、東北本線の時刻表を見て金成に行く列車が少なく、仙台に戻って新幹線を利用するのも、東北本線で金成に近いくりこま高原鉄道への乗換駅石越にでるにも大分待たなければならないことが分かり、地方に出ると交通が不便だなとやっと気がつきました。結局新幹線を利用してくりこま高原駅に下車、そこからタクシーで金成町に向かいました。訪れたまりやの家では築茂氏が忙しくて不在中、昼になっても戻らないので、散歩がてら昼食に出ました。紹介されたレストランは休業日、やむを得ず街道筋のラーメン屋で腹を満たし、２時頃築茂氏に面会することができました。築茂氏は元北海道で神父をしていた人で、奥様の母親の介護のため、神父をやめ金成町に介護用住宅を作って面倒を見ようとした矢先母親が亡くなり、地区の要介護者を引き受けることにしたという方です。こちらの事情を説明し、意見を求めたところ「そのような人はプロに預けなさい。そしてあなた方は別のところでボランティア活動をすればよい」との結論を得て、いずれ本人を連れて行くとの約束を交わし、宅老所と称する自宅兼介護室などを見せて貰って辞去しました。タクシーを呼んで貰い再びくりこま高原駅に戻り、新幹線経由で帰宅しました。電車の便、タクシー利用など車を使わない旅の不便さを実感した旅になりました。

その後の経緯

その後本人を連れて行くタイミングを検討していましたが、冬場で雪の確率が高く春先にすることにしました。年が明けて２月私の脳腫瘍が判明、薬で治療を始めましたが、副作用で気分が優れず、このような状況下で車での妹の栗駒送りは困難になったので、弟夫妻にバトンタッチ、私が同行する形で３月始めに送り込みを実行しました。その後のフォローもしばらく弟夫妻に面倒を見て貰いましたが、私の薬による副作用は何種類か副作用抑止薬を試用し、朝夕の薬を夕にまとめて飲むことで昼間の副作用をようやく軽減することができるようになりました。

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2005.1.19 開設　　2005.2.13 更新