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2001年秋　栗田谷の集い 2001.9.29(土)　　 小江戸巡り（川越散策）

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　今回の「栗田谷の集い」は川越在住の平野兄のご案内で、今も江戸の雰囲気をとどめている川越の町を散策することになりました。川越は関東では鎌倉と並ぶ歴史を有する土地で、江戸時代の初期から江戸の北の守りの拠点でした。その当時の趣が今なお大切に残されており、小江戸とも呼ばれている街のたたずまいと徳川にゆかりの深い喜多院、東照宮などを平野兄に説明していただきながら、１日乗り降り自由のレトロ調「小江戸巡回バス」を利用して見学しました。またこの地特産のさつまいも料理の店、えぷろん亭での昼食をとりながら、懇談の楽しいひとときを過ごしました。

　当日は川越駅前に９時50分集合、参加者は11名でした。巡回バスの係員に全員写真のシャッターを切ってもらい、車に乗り込みます。あまり広くもない道を走って、まず星野山中院に向かいました。
　中院(仏地院)は慈覚大師円仁が開き(830)、尊海僧正が慈恵大師を祀って再興(1296)した天台宗・星野山無量壽寺で、かつては関東天台の本山として勢威を誇ったところです。尊海僧正によりのちに北院(仏蔵院：現在の喜多院)、南院(多聞院)も建立されました。このお寺は文豪島崎藤村とのかかわりもあり、狭山茶発祥の地としても知られています。境内の枝垂れ桜も有名で花の季節には賑わうようです。

　ここから徒歩ですぐ近くの喜多院に向かい、まず境内の一郭にある東照宮を訪れました。ここは徳川家康の遺骸を静岡久能山から日光に移葬する途中、立ち寄ったところで天海僧正(慈眼大師)が４日間の法要を喜多院大堂で行い、その後ここに家康の像を祀ったのがこの仙波東照宮の発端になったとされています。本殿は門が閉ざされており、拝殿横からのぞき見るだけでした。拝殿の門は開かれており、その門扉には立派な葵の紋が飾られています。

　東照宮の北側には喜多院の諸建造物が建ち並んでおり、天海僧正を祀る慈眼堂と墓所の脇を抜けると慈恵大師が祀られている本堂(慈恵堂)前に出ます。その北側にある喜多院の客殿、書院、庫裏などは江戸城紅葉山から移築されたものと説明されています。客殿や書院の縁から眺められる庭園は遠州風の見事な景観を見せてくれます。多宝塔を見ながら山門脇の五百羅漢像地域に入り、様々な表情を見せる羅漢たちを拝観しました。

　ここから再び巡回バスに乗って元町にでて、時の塔として有名な鐘楼を仰ぎ見ながら、その近くにあるえぷろん亭に入りました。

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