白馬・栂池・塩の道を訪ねて

**　　信州ドライブ旅行 (1)　　**

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第１日：１９９６年１０月１５日（火）

昨日から準備した手荷物を車に積み込み、朝の通勤時間帯を避けて早朝 5:30AM 車で家を出ました。外はまだうす暗く、出勤の人らしい背広姿で歩いている人をちらほら見かけました。港南台インターチェンジから横横道路に入ります。通勤にはまだ早い時間なのか高速は空いていましたが、東名横浜インターに近くなるにつれて大型トラックが多く、かなりの交通量になってきました。しかし、東名入口を過ぎるとまた車は減り、順調に走れるようになりました。大分明るくなってはきましたが、天気は曇りがちで快晴とはいえない空模様です。相模原を過ぎて橋本近くの五差路を斜めに入っていくと道路が狭くなり、これが津久井に抜ける幹線道路か疑問を感じながら走っているうちに広い道路にぶつかり、地図をみて幹線道路に戻ったことがわかりました。津久井湖を抜け、相模湖の周りを回って甲州街道にでます。空いてはいないが渋滞というほどでもない車の列について相模湖インターまで走り、ここから中央高速に入ります。100km/hを越える速度でひとっ走り、7:10頃談合坂サービスエリアに着きました。空気は多少ひんやりした感じで、晴れてきましたが山の方は雲がかかっています。朝食抜きで出てきたので、ここでコロッケをおかずにして暖かいそばをおなかにいれました。
　一休みの後 7:45 頃談合坂を出発、高速を快調に走ります。途中八ヶ岳ＳＡでも一休み（8:40頃）して、諏訪湖ＳＡにつきました。ここには温泉サービスの設備があります。諏訪湖の展望を眺めながら一休み、そのあとは一気に豊科まで走りましたが、道路はほとんどの区間空いていて快適なドライブでした。豊科を降りたのは 9:30 頃だったでしょう。

インターをでて高速道路に沿った道を走り、高速から離れたあたりで安曇野の里・ガラス工房の看板が目に入ったので、少し戻って駐車場に入るとすでに数台の車が来ていました。土産物店の裏に工房があってまだ開館していなかったけれど、中では二、三人が作業をしていました。10:00 になって開館したので中に入り、しばらくガラス吹きの作業を見学しました。多摩美術大学の付属施設の由、作業していたのは若いＯＢや学生たちでしょう。吹き管の先に溶けたガラスをつけ、管を回して器用に形を整えながら徐々に膨らませ、あるいは色の付いたガラスを付け足したり、結構おもしろく見学しました。外には幼稚園児たちが遠足にきたようで、歓声をあげながら走り回っている姿もありました。園内の道ばたには材木を削っただけの素朴なウサギの像が並べてあり、洋子が写真に収めていました。また、土産物店の二階にはこの地方の人の手芸品、工芸品の展示・販売のコーナーがあり、これも洋子の興味を引きつけたようです。紙細工、革細工、ガラス細工など個性豊かなさまざまな製品が展示されていました。
　ここを出て(10:45)、148号線を大町方面に向かって走っていると洋子がトンボ玉博物館の看板を目に留めました。３キロ先の表示を気にしながら走っていましたが、見落として戻ったりし、板取というところから幹線道路をはずれ、かなり奥まった場所にトンボ玉博物館、オルゴール館などを見つけました。博物館を訪れると、ちょうど古伊万里の展示も行っており、洋子はご機嫌でした。トンボ玉とは穴をあけた飾り玉で、人面や、きれいな色模様があったり、時代、地方により特徴のあるものがよくわかるように展示されていました。トンボ玉という名前はきれいな色模様の斑紋がトンボの複眼ににていると言うことから名付けられた日本名ということも説明されていました。古代エジプトから、世界各地、日本国内のかなりの出土品を集めているようです。古伊万里も併せてゆっくりと見学しているうちに昼過ぎとなり、敷地内の売店でパンを買って昼食にしました。オルゴール館は閉まっており、時間が悪かったのであきらめて (12:55)、高瀬渓谷に向かいました。大町から西に向かい、ダムに近くなると紅葉が目に付くようになります。ダム下から急な坂を上り、ダムの上に出ます。この辺の紅葉は見事な赤い葉を見せてくれました。ダムでせき止められた龍神湖を展望する駐車場で大町方面の展望を眺め、紅葉などの写真を撮り、引き上げる途中ＴＥＰＣＯ館に寄ってみました(14:10) が、ちょうど工事のため停電とのことで見学できませんでした。

再び 148号線を北上し、大町を抜けると木崎湖、中綱湖、青木湖のほとりを通ります。木崎湖、青木湖では 148号線から外れ、湖の西側の道を迂回してみました。湖は静まり返っていて、人の気配も感じられません。ボートがかなり係留されていましたが、夏場にはにぎわうのでしょう。青木湖の裏道は途中から舗装もなく、かなりひどいでこぼこ道でした。これらの仁科三湖をすぎてしばらく走ると道は川に沿って下りになり、どんどん高度が下がっていく感じになります。白馬は高いところとの先入観念があったので少々不安もありましたが、地図を頼りに山に入る道を目当てに走りました。ようやく白馬アルプスホテルの看板を見つけ、山道に入ります。道路は舗装されていますが、かなりカーブが多くこんなところかと思うくらい奥深く上っていく感じです。いくつかの標識を頼りにようやくホテルに着きました(15:40)。広い駐車場広場の奥には、いかにもアルプス風と思われるホテルの建物が一つだけ建っていました。
　チェックイン後、シースルーのエレベーターで７階に上がり、部屋に落ち着きます。18:00 過ぎ、和食堂安曇野で夕食、海老・貝柱・山菜の鍋物、鰺のマリネ、茄子の田楽、穴子のお澄ましなどの他、希望の一品が追加できるので、洋子はかに、私は天ぷらを追加注文しました。10人くらいの熟年男性のグループ、数名の主婦らしいグループ、夫婦連れ、観光バス運転手・ガイド・添乗員と思われるグループなどさまざま。人数はそれほど多くはありません。
　食事が終わって風呂に入りましたが、いろんなマッサージ浴の風呂あり、サウナあり、シャワーあり、風呂好きにはいい設備かと思いました。今日の昼間はまずまずの天気でしたが、夕方には雲が多くなり、ホテルに入ってから雨も降ってきました。明日の天気が気に掛かります。

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2004.11.25 開設　　　2005.10.9 修正更新