長州路ドライブの旅（１）
*** 秋 芳 洞 ***
2002年8月27日(火)
朝、小郡駅でレンタカーを借り、地図を頼りに秋芳洞に向かいました。９時頃秋芳洞に着き、土産物店の駐車場に車を置いて夏でも長袖が必要な洞内に入ります。国内最大級の鍾乳洞、秋芳洞は山口県西部のカルスト台地秋吉台の地下に地下水の浸食により形成された洞窟で、総延長約10km(一般に公開されている部分は約1km)、現在も多量の地下水による溶食は進んでいるようです。
天井からしたたり落ちる地下水によって絶え間なく成長を続ける鍾乳石がいろいろな造形を見せてくれます。洞内には多くの見所があり、見学通路も整備されています。洞内の水の多い所では常に水蒸気が立ちこめていて、写真のフラッシュ撮影では水蒸気粒に光が反射してぼやけた写真になってしまいます。
外部からの光が入らない洞内の、ちょうど棚田を思わせるような百枚皿、天井が高くかなりの広さをもった千畳敷き、大きなつらら状の鍾乳石が垂れ下がっている傘づくし、鍾乳石柱で天井を支えているような大黒柱などと名付けられた見所にはほの暗い照明が設備されています。また見事な大木を思わせる黄金柱は照明に浮かび上がって華やかなレースのカーテンを垂らしたように見えます。滴下により地上から成長する石筍が重なり合って複雑な形を作っているところもあり、厳窟王と名付けられた人物状に見えるものもありました。
洞内には数種類の蝙蝠が飛び交い、水たまりにはここにしか見られない水生昆虫が観測されるようです。洞窟の入口はほかにも展望台に近いエレベーター口、黒谷口がありますが、我々は黒谷支洞の途中まで進んで元の入口に戻りました。そして車で秋吉台の展望台に廻り、石灰岩の石柱が林立する広大な草原のパノラマを楽しみました。
この近くにはほかにも大正洞、景清洞などもありますが、とても見きれません。11時半ころにここを離れ、長門に向かいました。
