長州路ドライブの旅（４）
** 小京都・津和野 **
2002年8月28日(水)
日本海に沿った道を須佐まで北上し、そこから南下して山中に入り津和野に向かいます。やはり車は少なく、たまたま２台の観光バスと一緒になり、バスの後を追って津和野に入りました。町に入る少し手前にあった道の駅・なごみの里から宿に電話したらすぐ近くということで、道を教えてもらってほんの２、３分で着きました。まだ時間も早かったので、車で町中を走り、津和野出身の安野光雅の美術館で彼のだまし絵などの展示を見、駅でＳＬのタイムスケジュールを調べたりして戻る途中、津和野今昔館という古道具などのコレクターの経営する展示館を見つけ、ちょうど締めて帰ろうとしていた経営者が丁寧に案内説明してくれました。古い電話機やタイプライターなど近代の古物などが目立ちました。
宿で先の道の駅に温泉があると聞き、夕食がてら道の駅に散歩に出て、大浴場で疲れを落とし夕食を済ませて戻りました。
2002年8月29日(木)
翌日の朝、昔の趣を残した町並みを歩いてみました。現在は民俗資料館になっている元津和野藩の藩校・養老館からは西周や森鴎外が育ち、彼らの旧宅も保存されています。このような昔の町並みの道端には鯉が泳ぐ掘り割りがありますが、それらと車が走る舗装された道路とに少し違和感を感じました。そのあと、赤い鳥居が目立つ太鼓谷稲成神社を訪れました。太鼓谷稲成は亀井藩主矩貞が京都の伏見稲荷を勧請したもので、５大稲荷の一つに数えられています。全国４万社ある稲荷社の中で稲成の字を用いるのはここだけで、社殿は最近新しく立派にされたようですが、トンネルのように続く千本鳥居がよく知られているようです。また谷の反対側にある大鳥居は緑の山肌に遠くから真っ赤に見えて目立ちます。さらに津和野城址公園を訪れ、リフトに乗って昔の山城の名残の城趾を見物しました。ここの城趾も石垣が残るだけでしたが、険しい岡の上に作られた山城は難攻不落を誇ったものかと思います。高台から津和野の街を見渡した後、11時頃小京都と呼ばれるこの町に別れを告げて山口に向かいました。
